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電気ケトルが使える中容量ポータブル電源の選び方【1000Wh未満】ドライブのお供に!
- ドライブ休憩の車中でおいしいコーヒーが飲みたい。電子ケトルが使える持ち運びしやすい中容量ポータブル電源を探している
- 電気ケトル対応の中容量ポータブル電源を選ぶときの注意点を知りたい
- 電気ケトルが使えるおすすめの中容量ポータブル電源があればおしえてほしい
そもそも中容量ポータブル電源で、電気ケトルを使っても大丈夫?
このような疑問やお悩みにお応えする記事です。
ポータブル電源 は、キャンプや車中泊などのアウトドアに欠かせないアイテムです。
特に、電気ケトルと組み合わせは相性ばつぐん。
お茶やコーヒーをいれたり、熱々のカップヌードルをつくったり、レトルト食品を温めたり大活躍です。
本格的なアウトドア派でなくても、
車にポータブル電源とケトルを積んておけば、
ドライブスポットでカフェ気分を楽しめます
一般的に電気ケトルを使用する場合、バッテリー容量が1,000Wh以上ある大容量ポータブル電源が望ましいとされています。
多くの電気ケトルが、消費電力1500W以上と必要なエネルギー大きいからです。
でも、ポータブル電源 の選び方さえ間違えなければ
コンパクトな中容量ポータブル電源でも、電気ケトルを使うことができます
中容量ポータブル電源は、バッテリー容量が401~999Wh(メーカーにより多少異なります)
価格が7~8万円台とお手頃で、大容量タイプと比べ持ち運びやすところも中容量ポータブル電源の魅力。
そこで本記事では「電気ケトルが使える中容量ポータブル電源」を選ぶときのポイントを5つ 紹介します。
今回 中容量タイプの Jackery ポータブル電源 600 Plus をお借りすることができましたので、実際に電気ケトルでお湯をわかしている様子や感想もお伝えします。
電気ケトルが使える中容量ポータブル電源を選ぶときのポイント5つ
ポータブル電源で電気ケトルを使用する場合、以下が大前提になります。
「ポータブル電源の定格出力」より消費電力が小さい電子ケトルを使う
私は消費電力570Wの「旅行用電気ケトル」を使っています。
上記を踏まえ、電気ケトルが使える中容量ポータブル電源を選ぶときのポイントを5つお伝えします。
- 定格出力が電気ケトルの消費電力より大きいか確認する
- 電気ケトル使用時のポータブル電源稼働時間を確認する
- バッテリー電池の種類を確認する
- AC出力ポートの電圧を確認する
- バッテリー保護機能を確認する
【ポイント①】定格出力が電気ケトルの消費電力より大きいか確認する
定格出力は、ポータブル電源が連続して安定供給できる最大の電力量のこと。ワット(W)で表されます。
まずは、ポータブル電源の定格出力を確認しましょう。
電気ケトルの消費電力がポータブル電源の出力容量を超えてしまうと使用できなくなるからです。
たとえば、私の電気ケトル(消費電力570W)は、定格出力が500W以下のポータブル電源では使うことができません。
【ポイント②】電気ケトル使用時のポータブル電源稼働時間を確認する
電気ケトルを使ったときにポータブル電源がどのくらいの時間稼働するかを確認しましょう。
以下の計算式で、使用する電気製品の稼働時間がわかります。
稼働時間(h)=
バッテリー容量(Wh)× 0.8 ÷ 電気製品の消費電力(W)
稼働時間(h)=バッテリー容量(Wh)× 0.8 ÷ 電気製品の消費電力(W)
たとえば、私の電気ケトル(消費電力570W)を「Jackery ポータブル電源 600 Plus(バッテリー容量632Wh)」で使用した場合、稼働時間は約0.89h時間(53分)になります。
- バッテリー容量:632Wh
- 電気ケトルの消費電力:570W
ポータブル電源容量(632Wh)× 0.8 ÷ ケトルの消費電力(570W)= 稼働時間(0.89h)
計算するのはちょっと面倒だな
という方は、ポータブル電源メーカー Jackery(ジャクリ)の商品ページをご覧ください。
使用する電気製品の消費電力を入力するだけで、おおよその稼働時間がわかるシミュレーションツールがあります。
画像は Jackery ポータブル電源 600 Plus のページです。
【ポイント③】バッテリー電池の種類を確認する
ポータブル電源を選ぶときは、必ずバッテリー電池の種類を確認しましょう。
中容量のポータブル電源で高出力の電気ケトルを使用する場合、バッテリーの安全性が特に重要だからです。
おすすめは
リン酸鉄リチウムイオン電池です
リン酸鉄リチウムイオン電池は高温でも酸素が出ないため、バッテリー内部の温度が上がっても発火しにくいと言われています。
さらに「充放電サイクルが多く長寿命」「自己放電率が低い」などのメリットもあり、ポータブル電源に適した電池です。
「リチウム電池より重い」という点がリン酸鉄リチウムイオン電池デメリットとなります。
【ポイント④】AC出力ポートの電圧を確認する
電気ケトルは通常、家庭用のACコンセント(100V)を使用します。ポータブル電源にも同様のAC出力ポートが必要です。
出力ポートの数や種類を確認し、電気ケトルが接続できることを確認しましょう。
多くのポータブル電源は電圧が100Vですが、メーカーや機種によっては110Vの場合があります。
日本の電圧が100Vであることを考えると、ポータブル電源も電源AC出力ポートの電圧が100Vのタイプが無難です。
【ポイント⑤】 バッテリー保護機能を確認する
「過電流保護」「温度保護」「過放電保護」「過充電保護」などバッテリー保護機能が搭載されているか必ずチェックしてください。
電気ケトルは消費電力が大きく、バッテリーにかかる負荷が大きいからです。
特に「過電流保護」「温度保護」は、中容量ポータブル電源で安全に電気ケトルを使用するために重要な機能です。
- 過電流保護機能
- 電力使用が定格容量を超えた際に自動的に電源を切断する機能。電気ケトル使用中に消費電力が過剰になった場合、バッテリーにダメージを受けるのを防ぎます
- 温度保護
- バッテリー温度が安全な範囲内にあるか監視し、過熱を防ぐ機能。電気ケトルの高負荷によりポータブル電源が過熱することがあります。この機能が温度を監視し、異常があれば電源を切断するため、火災や機器の損傷を防ぎます。
理屈では理解したけど
やっぱり中容量ポータブル電源でお湯を沸かしても大丈夫なのかな
確かにポータブル電源を買ってから、電子ケトルが使えないとなったらショックですよね。
わたし自身も、中容量ポータブル電源で電子ケトルがちゃんと使えるのか不安でした。
そこで、今回お借りした「Jackeryポータブル電源 600 Plus」で電子ケトルを使ってみることに。
結論からお伝えすると、問題なくお湯を沸かすことができましたよ。
中容量タイプ「Jackeryポータブル電源 600 Plus」電気ケトルを使った感想
ここからは、実際に「Jackery ポータブル電源 600 Plus」で電子ケトルを使っている様子をお伝えします。。
使用した電気ケトルはこちら。
ポータブル電源 600 Plusの定格出力 | 800W |
電気ケトルの消費電力 | 570W(AC100V) |
- 沸騰までの所要時間
- 約6分40秒分。家のコンセントで沸かす時間と変わりませんでした
- バッテリーの残量
- 100%→90%
室内(室温26度)で水道水を600ml沸かしました(カップヌードル2個分です)
使用中はほとんど作動音がなく静かでした。
沸騰までの所要時間は約6分40秒で、家のコンセントで沸かす時間と変わりません。
バッテリーの消費が10%で、想像以上にバッテリーの減り方も少なくて驚きました。電気ケトルを使っても、スマホなども余裕で充電できますね。
モニターは大き目で見やすく、バッテリーの残量がひと目でわかります。
使用後にポータブル電源を触ってみましたが、まったく熱くなっていませんでした。
これなら、アウトドアにも安心して持っていけますね。
コンパクトなのに力持ち「Jackeryポータブル電源 600 Plus」
Jackery ポータブル電源 600 Plusについて
もう少し詳しく知りたいな
Jackery(ジャクリ)は、主にポータブル電源およびソーラーパネルの製造・販売を行っている会社です。
2005年に設立され、本社はアメリカのカリフォルニア州にあります。
既存品から性能アップした「Jackery ポータブル電源 600 Plus」
Jackery ポータブル電源 600 Plus は、2024年4月に販売開始された中容量タイプの新商品です。
既存の中容量タイプ「Jackery ポータブル電源 708」と比べると、価格差が1,500円とほぼ変わらないにもかかわらず性能が大幅に向上しています。
- 定格出力が800Wにアップし、電気ケトルや小型炊飯器も使用可能になった
- 長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を使用、バッテリーの耐久性が向上した
- バッテリ―充電時間が1.7時間に短縮した
ポータブル電源 600 Plus | ポータブル電源 708 | |
価格 | 86,000円 | 84,500円 |
定格出力 | 800W | 500W |
電池の種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
充電時間 | 最速1.7時間 | 最速5時間 |
詳しく見る | 詳しくみる |
仕様比較の詳細はこちら
600 Plus 中容量タイプ(新型) | 708 中容量タイプ(既存) | |
---|---|---|
価格(税込) | 86,000円 | 84,500円 |
電池の種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
定格出力 | 800W | 500W |
瞬間最大 出力 | 1600W | 1000W |
バッテリー 容量 | 632Wh | 708Wh |
バッテリー 充電時間 | (緊急充電モード:1時間) | 最速1.7時間最速5時間 |
バッテリー 保護機能 | あり | あり |
充電サイクル | 4000回 | 500回 |
AC出力 ポート | 2個 100V~ 50Hz/60Hz | 2個 100V~ 50Hz/60Hz |
外形寸法 (幅×高さ×奥行) | 約300 x 219 x 197 mm | 約300 x 219 x 197 mm |
重さ | 約7.3kg | 約6.8kg |
詳しく見る | 詳しくみる |
女性でも持ち運びしやすいコンパクトなサイズ感
ポータブル電源をアウトドアで使うためには、持ち運びやすさも重要なポイント。
「Jackery ポータブル電源 600 Plus」の重さは約7.3kg。体力のない60代の私でも片手で持ち運びできました。
「Jackery ポータブル電源 600 Plus」の外形寸法は約300 x 219 x 197 mm。
わが家の大容量ポータブル電源(外形寸法:330×244×234㎝)と並べると、コンパクトさが際立ちます。
大容量ポータブル電源は重さ約10.9kg、私は片手で持ち上げることができません。
コンパクトな「Jackery ポータブル電源 600 Plus」はドライブなどちょっとしたアウトドアにも、気軽に持ちだすことができます。
キッチンに置いてもじゃまになりません。他の家電といい感じでなじんでいます。
大きすぎず小さすぎないバランスのよさが魅力
「Jackery ポータブル電源 600 Plus 」の特徴をひと言で表すと、パワーと携帯性のバランスが絶妙ところ。
特徴をわかりやすくするために、同価格帯の中容量ポータブル電源3機種と比較してみました。
(いずれも10万円以下で、リン酸鉄リチウムイオン電池を使用しています)
- Jackery ポータブル電源 600 Plus
- パワーと携帯性のバランスが最もよい
- Anker Solix C800 Portable Power Station
- 3機種の中で最もハイパワー。大容量なみの重さと大きさがネック
- Victor BN-RF510
- 3機種の中で最も軽量コンパクトだが、パワーがやや不足
定格出力で比較 | パワー重さと外形寸法で比較 | 携帯性|
Jackery (ジャクリ) ポータブル電源 600 Plus | ||
Anker (アンカー) Solix C800 Portable Power Station | ||
Victor(ビクター) BN-RF510 |
定格出力で比較 | パワー重さと外形寸法で比較 | 携帯性|
Jackery (ジャクリ) ポータブル電源 600 Plus | ||
Anker (アンカー) Solix C800 Portable Power Station | ||
Victor(ビクター) BN-RF510 |
メーカー | ① Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 600 Plus | ② Anker(アンカー) Solix C800 Plus Portable Power Station | ③ Victor(ビクター) BN-RF510 |
---|---|---|---|
価格 | 86,000円 | 99,990円 | 86,900円 |
パワー (定格出力) | 800W | 1200W | 600W |
軽さ | 約7.3kg | 約10.9㎏ | 約6.7kg |
コンパクトさ | 約300 x 219 x 197 mm | 約371 x 250 x 205 mm | 約260×190 ×210mm |
詳細 | 詳細 | 詳細 |
仕様比較の詳細はこちら
① | ② | ③ | |
ポータブル電源 600 Plus | JackeryPortable Power Station | Anker Solix C800BN-RF510 | Victor |
定価(税込) | 86,000円 | 99,990円 | 86,900円 |
電池の種類 | リン酸鉄 リチウムイオン電池 | リン酸鉄 リチウムイオン電池 | リン酸鉄 リチウムイオン電池 |
定格出力 | 800W | 1200W | 600W |
瞬間最大 出力 | 1600W | 1600W | 1200W |
バッテリー 容量 | 632Wh | 768Wh | 512Wh |
バッテリー 充電時間 | 1.7時間 (ACコンセント) | 約58分 (ACコンセント) | 約1.5時間 (ACコンセント) |
バッテリー 保護機能 | あり | あり | あり |
充電サイクル | 4000回 | 3000回 | 4000回 |
出力ポート | AC x 2, USB-C x 2, USB-A x 1 シガーソケット x 1 | AC x 5, USB-C x 2, USB-A x 2, シガーソケット x 1 | AC x3, USB-C x 2, USB-A x 2 シガーソケット x 1 |
AC出力 ポート | 2個 100V AC 50/60Hz | 5 個 100V~ 50Hz/60Hz | 3個 100V AC 50/60Hz |
外形寸法 | 約300 x 219 x 197 mm | 約371 x 250 x 205mm | 約260×190 ×210mm |
重さ | 約7.3kg | 約10.5kg | 約6.7kg |
詳しく見る | 詳しくみる | 詳しくみる |
「もしもの災害や停電に備えつつ、アウトドアでも気軽に持ち出して使いたい」
そんな方にぴったりな中容量タイプが Jackery ポータブル電源 600 Plus です。
800Wのパワーがありながら、片手でも持てる軽さとコンパクトさが魅力です
美しいサンドゴールドが新たに登場しました。
まとめ
この記事では、電気ケトルが使える中容量ポータブル電源を選ぶときのポイントを5つ紹介しました。
- 定格出力がケトルの消費電力より大きいか確認する
- 電気ケトル使用時のポータブル電源稼働時間を確認する
- 電池タイプを確認する(リン酸鉄リチウムイオン電池がおすすめ)
- AC出力ポートの電圧を確認する(電圧が100Vが無難)
- バッテリー保護機能を確認(「過電流保護」「温度保護」など)
もしもの災害に備えつつ、手軽にアウトドアに持ち出せるのが「中容量ポータブル電源」の魅力です。
キャンプや車中泊など本格的なアウトドア派でなくても、軽量コンパクトな「中容量ポータブル電源」なら普段使いで活躍することでしょう。
この記事で使用したポータブル電源
サンドゴールドも選べます
ソーラーパネルセットもあります
この記事で使用した電気ケトル